《 福岡県公立高校入試H22をふりかえって 》

公立入試問題の全容が新聞によって、明らかになりましたので、私たちなりのコメントを書きます。ただ、少し長くなりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。(5教科ありますから)
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◆国語◆ 
記述問題は減り、文章中からの抜き出し問題が増加。文脈に合わせた抜き出しではなく、図式化された空欄に補充する形式のため、各段落の要点や文章全体を簡潔にまとめる訓練が必要。また、古文では、漢文の返り点の問題が初めて出題。今後は、漢文の基本的な内容もおさえておく必要があろう。(渡部先生コメント) 

*日頃から読む力が必要であり、それに加え自分なりの考えを文章でまとめる力も必要なようです。そのため、特に学力下位レベルの生徒たちは、これからなるべくたくさん本を読んで、文章に慣れることが必要ですね。それから、できるだけ漢字で書く癖をつけなければなりません。

◆社会◆
資料やグラフの読み取り問題が多いので、解答作成をどれだけ速く、そして正確におこなうことができるかが、合否の鍵を握るのでは?そのためには、読み取りの訓練はもちろんのこと、重要用語の暗記、そして時事問題(環境問題や社会保障制度など)などの、基本的な知識が必要。これからは常に、社会問題に関心を持ち、重要用語は説明(記述)できるよう、深く学習していくことが望まれる。(渡部先生コメント)

*地理分野に関しては、知識問題よりも資料からの読みとりが多いようです。これは、各中学校での指導内容のずれが生じていることが原因らしいです。このような指導状況のため、ある程度の知識既得を前提として、資料問題で埋め合わせているのではないでしょうか。中には、知識がなくても解ける問題もあるようですが、、、。
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◆理科◆
移行措置の範囲として、「遺伝の規則性」が出題。優性の法則および分離の法則の基本的な考えを理解していれば、解けるのではないかと思われる。解答形式としては、記述式が多いのは例年通り。また、分野は異なるが、実験や観察の操作や結果に対する考察を扱った問題が多く、語句の暗記だけでは対応できないと思われる。日頃から注意を持って学習に取り組むことが必要。その上で作図や文章記述、量的には少ないが計算などの形式にあわせて答える力を養成する必要がある。(伊藤先生コメント)

*実験・観察・考察からもとづく理科的な発想は、やはり正答への近道。日頃からの実験や観察ノートは、きちんと参加したり作成するべきですね。

◆数学◆
例年通りの大問6題で、大問2の方程式の文章題は割引計算ができれば容易。大問3は中3内容でかなり練習させられた問題では?大問4・5・6の関数・平面図形・立体図形の各問題とも例年とあまり変化していない。難問!といえるほどの問題はないのでは。ただ、大問5の(3)の比、大問6(3)の長さを求める問題は出来ただろうか。

*H20年の平均30点前後のときから比べると、昨年から解きやすくなっています。各種の公式・計算、方程式(連立・2次)、関数、図形(平面・立体)と、だいたい出題されているようですね。傾向や対策としての問題をきちんと練習していた生徒に対しては、「裏切らない問題」だったのではないでしょうか。さて、来年も同じでしょうか?

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◆英語◆
全体的に例年どおり。変更点は大問3で問3の本文要約の文に適語を入れる問題に変わった点。しかし、課題英作文が難しいのでは。

ア:あなたは良いニュスがあったとき、だれに話したいですか?

イ:あなたはあなたの先生と何について話したいですか?

どちらか選んで、英文作成するのですが、少し作成しにくいと考えられます。そもそも福岡県の入試問題(英語)は、客観問題が少ないので、偏差値50以下の受験生たちには、正直言って大問2以外は難しいと思います。だいたい英文を日訳することが、苦手なようですから。一度、入試問題を見ていただいたら、いいかもしれません。当たり前ですが、長い英文がズラ~ズラ~と書かれていますよ。


*単語の暗記と例文暗記は、日頃からやっておかないと、長文読解はできません。また、英文法は「単語を並べる法律=パターン」ですから、しっかりマスターしてほしいですね。英語が苦手な中2生なら、今から中1の英語をしっかり復習すれば、英語の力がかなり伸びると考えられます。おそらく中1の単元で、理解していない場合が多いですからね。

 《総評》 昨年に比べて、各教科とも大幅なアップダウンはないでしょう。アップしても3点前後またダウンしても3点前後だと考えられます。けっこう上手に県教育は作成しているなあと感心しています。合計点は、国数英がアップし、その分、社理がダウンだとすれば、あまり変化しないと予想しています。どちらかといえば、2~3点アップではないでしょうか。おそらく175~180点ぐらいかと。
 最近の福岡県の入試問題は、「自分で考えたり、思ったりしたことを表現せよ!」のパターンが多くなりました。国語は作文と他の記述問題で60点中20点ぐらいが、「自分で考えて書きなさい」の問題だとすれば、他の教科もそれを基準として、作成されているのかもしれません。ですから、最低でも3分の1(20点)ぐらいは、想像力が必要な問題構成になっているのではないでしょうか。英語は別ですが。
 
 上記のことをふまえると、
 なぜ(どうして)?どうなる?ではどうすれば?どうしたい?などの問いかけに、きちんと答えることができる力が必要なのでしょう。加えて解くスピードも要求されます。 
 以前のような、明確に答えられるような問題は少なくなっていくのでしょうね。

 指導者側としては、いちばん難しい指導なのですが、、、。

 最後に、何度も書いていますが、入試は各高校とも、学力がほぼ同じレベルの子たちが受験しているのだと考えています。そのため、失点もだいたい同じような箇所が多いとみています。ですから、結果は神様しかわかりません。新聞やチラシなどでH22の入試情報を見られるでしょうが、あくまでも参考意見としてご留意されてください。もちろん、私の今回のブログ内容も参考意見としてご留意くださいね。
 
 
 長文を読んでいただき、ありがとうございました。
 
 p.s 渡部先生、伊藤先生コメントありがとうございました。(あすなろの職員です。)
    次回は、難しくない内容を書きます。
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by akashi-asunaro | 2010-03-11 00:38 | 学習 | Comments(0)