《 福岡県公立高校入試問題2012年の分析と対策 数学編 》

 前回に引き続き、今回は数学です。

 それで、うちの塾の伊藤先生に説明してもらいます。では、伊藤先生!お願いします。

 まずは、全体的な正答率から見ていきましょう。
 昨年度の正答率は
   30.4点/60点満点 
 過去5年間の正答率(30.8点~36.1点)と照らし合わせると、妥当かと思われます。

 次に、大問別の正答率を見ていきましょう。

 1 小問集合   17.8点/22点満点 (正答率81.5%)
 2 方程式の利用  2.1点/6点満点  (正答率34.9%)
 3 資料の活用   3.5点/6点満点  (正答率58.5%)
 4 関数の利用   3.6点/8点満点  (正答率44.6%)
 5 平面図形    2.3点/8点満点  (正答率25.4%)
 6 空間図形    1.4点/10点満点 (正答率14.1%)

 大問1は高い正答率ですね。今後も簡単な計算のケアレスミスがかなり影響しそうな感じです。場合によっては合否にかかわる?かもです。大問2、3、4は正答率が大体50%前後でしたから中堅以上の受験者はぜひ得点しておきたいところです。大問5、6についてはかなり低い正答率ですから、上位校の受験者はいかに効率よく得点するかが鍵になります。

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では具体的な対策について話していきましょう。

1.小問集合 17.8点/22点満点 
 まず、計算については様々な基本計算を一通りできるように練習しておきましょう。このとき、必ず途中式や必要な場合は筆算を書いていくことも忘れずに!
 統計については、相対度数の計算、3つの代表値(平均値、中央値、最頻値)の意味とその求め方についてしっかり学習しておくことが大切です。また、場合の数や確率の計算は、樹形図や表などを使用して必ず書いて解いてください。標本調査の使い方も事前にチェックしておきましょう。
 平面図形や空間図形については、基本的なことは必ず覚えて使えるようにしておきましょう。平行線の同位角・錯角、多角形の内角の和や外角の求め方、円周角と中心角、三平方の定理などは絶対に覚えて反復練習が必要です。図がない場合は自分でかいたり、文章中の角度や線分・弧の長さについては図中に書き込みをするようにしてください。また、円がある場合は円周角や中心角、直径に対して注意してください。

2.方程式の利用 2.1点/6点満点    
 出題されるテーマ・形式は主に3つ。
   ①個数と代金についての連立方程式
   ②割合についての連立方程式
   ③道幅や容積についての2次方程式
 近年は①と②の混合も多く出題されています。数量の関係を表にまとめたり、割合(百分率や歩合)のもとにする量を文字でおいて他の数量を表すといった練習をしておきましょう。

3.資料の活用 3.5点/6点満点 
 また今年も「資料の活用」からの出題であれば、1の小問集合で書いた内容で十分でしょう。整数に関する証明の場合は、「奇数や偶数」、「連続する数」などの表し方をしっかり学習しておいてください。また、ここでは、解答をつくるときに、採点者にわかりやすくかくことも大事です。決して自分本位の答案をつくらないでください。

4.関数の利用 3.6点/8点満点 
 最も多く出題されているのは、ダイヤグラム(折れ線)です。また、(1)(2)は式を求めることが前提になっているので、比例や1次関数の式の求め方を練習しておいてください。

5.平面図形 2.3点/8点満点 
 最近の傾向では、三角形の相似が多く出題されています。ですから、三角形の相似条件や合同条件は、ぜひ正確に暗記しておきましょう。相似や合同の証明のときは、頂点を対応させておくことも大事。そして、文章中の角度や線分・弧の長さなどは図中に印をつけておくことも忘れずにしておきましょう。また、文章中の条件を使い切っているかどうかの確認も忘れずに!(文中にかかれている条件は必要だから書いてあるのですよ)

6.空間図形 1.4点/10点満点 
 (1)は、直線と平面の位置関係や立体の体積・表面積に関する問題がほとんどです。ねじれの位置の見つけ方(交わりと平行を消す消去法)の練習をしておきましょう。また、角柱や円柱、角錐や円錐などについて表面積・体積は公式を覚えて練習しておきましょう。

 *最後に、数学の入試問題を解くときは、以下の3点に注意してください。 
 ①一通り解くために、あえて、大問4、5、6の最後の小問は、一巡目のときは解かない。
 正答率も極めて低いので、最初からここに時間をかけるよりも、他の箇所に時間をかけて、正確にする。

 ②大問2以降は、2分間考えてわからない場合は、次の問題に移る。
 練習のときならいざ知らず、本番では効率よく得点することが必要です。そのためにも得点できるところをたくさん解いていきましょう。
 
 ③自信がなかったり、気になるところは、問題を解いていくときに印をつけておき、見直しのときはその部分を重点的にする。
 
 
 入試では、自分がきついときは他の受験生もきついものです。3月12日の入試まで自分に厳しくして、是非、合格を勝ち取ってください。

                       あすなろ伸学舎 数学担当 伊藤洋介
 
 
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by akashi-asunaro | 2013-02-21 00:16 | 学習 | Comments(0)